痛い、痛い。

2004年4月25日 昔日記
《つづき》

車の中で、手をくすぐりあってふざけた。

2人でゲラゲラ笑った。

暗くて、あの人がどこ見てるのかわからなかった。

くすぐりあいをして、あたしがされる番。

つーっと線を引くみたいに指で腕をくすぐられて、

笑いをこらえて、

「大丈夫ー!。」

と憎たらしく笑ったら、急に腕を掴まれて、キスをされた。

助手席のあたしにかぶさるみたいに触れたあの人の体が

すごく暖かかった。

息ができなかった。

あの人は、あたしの腕を掴んだまま、

自分のほうに引き寄せるみたいに

ぎゅうっとあたしを近づけて、長いキスをした。

さっきまで、ふざけていたのに、やたら力が強くて

ドキドキした。

あの人は、まるであたしに話す間を与えないようにしているかのように

何度も何度も長いキスをした。

口の中で舌が絡まってきて

あたしは、だんだん意識が朦朧とするような錯覚を覚えた。

手があたしの胸に触れた。

カーディガンの間を抜けて、キャミソールの中に入ってきた。

その手を掴むと

「この手は自由にはさせてくれへんの?」

とあの人は囁いて、あたしにキスをした。

どうでもよく思えた。

あたし達が今、どういう関係かなんて。

この人があたしのことをどう思っているかなんて。

ただ、ずっとこのままでいたいと思った。

「目がくりくりしてる。」

あの人は笑って、あたしの目をじっと見つめた。

そして、またキスをした。

彼氏以外の人とキスするのは久しぶりだった。

その日も、彼氏からは、メールと電話がたくさんあった。

あたしは、気付かないフリをして、その電源を切った。

そして、ホテルへ向かった。



                つづく・・・。

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