キス?

2003年8月19日
専門学校に行くと、明るくてノリのいい


すごくとっつきやすい男の子がいた。


笑うと人懐っこく、話し振りがとても


安心感を与えた。


だんだん近づいた。


だんだん仲良くなった。


同性の友達のように楽だった。


彼は、あたしにとって構えなくてすむタイプだった。


2人で何か話していて、


ふと彼が真顔になったと思ったら、


ごく自然に唇を重ねてきた。


なんだ、大したことない。


友達同志だってキスくらいするよ。


その瞬間冷静にそう思った。


きっと彼氏とするキスとは違うことを


自覚していたからだろう。


それともそう思わなくては


罪悪感に飲まれそうだったのか?


唇がはなれてから


あたしも彼もあえて何も言わなかった。


なんで?


とも


なに?


とさえ言わなかった。


違う日に、彼が違う女の子に同じように


キスをしているのを見た。


その女の子は、あたしとは違い、彼のキスを


特別なものと受け取っていたようだった。


彼に気持ちを傾けていた。


女の子が彼に何か言った。


「ごめん。俺、いろんなコのこと知りたいから。」


申し訳なさそうに彼は答えていた。


また違う日、彼が、また別の女の子に


キスをしていた。


以前の女の子もそれを見ていて、泣いていた。


あたしは、その姿を見ていた。


素敵な友達。


彼に悪気はない。悪くないよ。


彼のキスは、愛してる、の意味を


確かに持っていなかったもの。


勝手に勘違いしたら


彼がまるでプレイボーイみたい。


彼は、悪くないよ。



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