慰めて、慰めさせて
2003年6月12日今日は映画を見に行った。
結構久しぶりの休みで楽しみにしてた。
毎日仕事仕事で、あたしが癒されるのは
休みの日、こんなふうに彼氏に会ったり
彼氏とセックスをしたりして
過ごす時間だけだから。
大き目のサイズのジュースを買って
座席に座った。
さすがに平日だからすいてる、とあたしは思ったけど
彼氏は「平日のわりには多いな」と
言っていた。
映画が始まって暗くなると
彼氏があたしの左手を握った。
あたしは、映画の大音響にまだ慣れず、
びくびくしながらも左手のぬくもりに
ほっとしていた。
しばらくして、抱えた鞄のなかで
携帯が震えるのを感じた。
電話のようだった。
彼氏は、出歩く時は、あたしに携帯を
預けるので、あたしのか彼氏のかどっちかと
思ったけど、映画の途中だったので
無視した。
しばらくして、また携帯が震えた。
今度はメールのようだった。
迷惑メールが多いのでそれも無視した。
また携帯が震えた。
急に「誰か身内が大変なことになってる」
と思った。
そのとき、なぜか頭にそんなことが浮かんだ。
自分でも怖くなって、急いで携帯を確認した。
鳴っていたのはあたしのじゃなく、彼氏のだった。
映画に見入っている彼氏の腕を揺すって
携帯を渡した。
彼氏は、携帯を開いて、少しいじったかと思うと
ゆっくりとそれを閉めた。
気になりながらもその様子を
見ないふりをしているあたしにむかって
少し間をおいて、耳元で「帰らなあかん。」
とだけ言った。
不安な顔をするあたしに
彼氏は、さっき震えていた携帯を開けて
母親から来たメールを見せてくれた。
お祖母さんが倒れてもう今日か明日もつか
どうかわからない。今すぐ帰って
というような内容だった。
やっぱりそうだったのか。
病院へ行くために彼氏はあたしを家まで送り、
「メールするから」と言い残して
帰った。
もちろん映画はだめになった。
それは、かまわない。
心配だ。
あたしが支えてあげられるか心配だ。
一人で抱え込まないか心配だ。
強がらないか心配だ。
あたしがいるから大丈夫。
お願い。
悲しまないで。
結構久しぶりの休みで楽しみにしてた。
毎日仕事仕事で、あたしが癒されるのは
休みの日、こんなふうに彼氏に会ったり
彼氏とセックスをしたりして
過ごす時間だけだから。
大き目のサイズのジュースを買って
座席に座った。
さすがに平日だからすいてる、とあたしは思ったけど
彼氏は「平日のわりには多いな」と
言っていた。
映画が始まって暗くなると
彼氏があたしの左手を握った。
あたしは、映画の大音響にまだ慣れず、
びくびくしながらも左手のぬくもりに
ほっとしていた。
しばらくして、抱えた鞄のなかで
携帯が震えるのを感じた。
電話のようだった。
彼氏は、出歩く時は、あたしに携帯を
預けるので、あたしのか彼氏のかどっちかと
思ったけど、映画の途中だったので
無視した。
しばらくして、また携帯が震えた。
今度はメールのようだった。
迷惑メールが多いのでそれも無視した。
また携帯が震えた。
急に「誰か身内が大変なことになってる」
と思った。
そのとき、なぜか頭にそんなことが浮かんだ。
自分でも怖くなって、急いで携帯を確認した。
鳴っていたのはあたしのじゃなく、彼氏のだった。
映画に見入っている彼氏の腕を揺すって
携帯を渡した。
彼氏は、携帯を開いて、少しいじったかと思うと
ゆっくりとそれを閉めた。
気になりながらもその様子を
見ないふりをしているあたしにむかって
少し間をおいて、耳元で「帰らなあかん。」
とだけ言った。
不安な顔をするあたしに
彼氏は、さっき震えていた携帯を開けて
母親から来たメールを見せてくれた。
お祖母さんが倒れてもう今日か明日もつか
どうかわからない。今すぐ帰って
というような内容だった。
やっぱりそうだったのか。
病院へ行くために彼氏はあたしを家まで送り、
「メールするから」と言い残して
帰った。
もちろん映画はだめになった。
それは、かまわない。
心配だ。
あたしが支えてあげられるか心配だ。
一人で抱え込まないか心配だ。
強がらないか心配だ。
あたしがいるから大丈夫。
お願い。
悲しまないで。
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