「正直さぁ、あの人と話してるとき、

どういうとこがいいのかなぁ・・・って

観察してしまう、あたし。」

バイト先の友達が言ってた。

あたしにもどこがいいのかなんて

わからない。

でも、なんか好き。

でも、なんかとにかくすっごい好き。

でも、なんかおかしくなっちゃいそうなくらい好き。

それって、悪い言い方をすれば、

すっごくタチが悪い。

いい言い方をすれば、

それが、ホンモノ。

つかみどころのない「好きな気持ち」。

「小学生の頃、お父さんの都合で

東京に行くかもしれなかったの。

行ってたら人生変わってたよ、たぶん。」

「その方が良かったってことじゃなくて?」

「・・・・・イヤ。今の方がいいもん。」

あんたに会えなかったかもしれないじゃない。

いやよ。

そんなの。

「そーか。」

きっとそんなことをあたしが考えて

「イヤ。」

って言ったことなんて

わかっちゃいないだろうけど、

でも、いーや。

今のこの一瞬も、このキスも、

全てが今ここにあることが

幸せです。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

昨日の夜、非通知で電話が。

「もしもし?」

「あ、吉岡??」

「いえ・・・違いますけど・・・?」

若い、ていうか、あたしぐらいの男の人の声。

「あれー。おかしいな。電話最近変えたとか

そういうこともない?」

「はい・・・ないですけど。」

「そっかぁ。あれー。そう?まちがったのかなぁ。」

間違いであることははっきりしてるのに

なかなか切ろうとしない。

しばらく「そっかー。」

を繰り返した後、ようやく切ってくれた。

「かけた番号ってわかります?」

「いや、それは・・・。」

なぜか、答えない。

電話を切ってしばらく考えて思い当たった

人物が居た。

年下君。

そういや声も似てた。

最近会っても話してもないから

気づかなかったけど、

絶対そうだ。

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